「路面電車・鉄道の消費電力について」の改訂版です
今年もよろしくお願いいたします。 都電網研究会では、2011年の夏以降に電力不足が懸念されてきた状況をうけて、 記事を改訂することとしました。 内容が増えましたので、PDFファイルをダウンロードしてご覧ください。 皆様がお読み頂いて同意できる内容であれば、他のご関心のある方々にも ご紹介いただければ幸いです。
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今年もよろしくお願いいたします。 都電網研究会では、2011年の夏以降に電力不足が懸念されてきた状況をうけて、 記事を改訂することとしました。 内容が増えましたので、PDFファイルをダウンロードしてご覧ください。 皆様がお読み頂いて同意できる内容であれば、他のご関心のある方々にも ご紹介いただければ幸いです。
最初に、ピーク電力カットにおいて鉄道は重点でないと書きました。その後の説明で、鉄道など機関の中で省エネや環境負荷低減に役立つ機関もその他も「みんなで一律に削減」ではないことも理解していただけると思います。
今年から数年間は夏を中心に節電が求められます。鉄道でも省電力努力はすべきで、例えば駅などの施設の電力消費について、自動販売機はエコベンダーが普及しているとは言え、あまり利用されていないものを削減したり、冷房の一部系統を止めたり、照明を半減させたり、一部のエスカレーターを止める、などの手があります。
また、車内の冷房については寒過ぎるとしばしば苦情がありますので、弱冷房車を増やすといったことも考えられます。来年に向けては駅など施設の省エネ投資をして効率を上げる、中期的には省エネ車両の導入を前倒しして、同じ輸送量でもエネルギーだけ減らし、効率改善を図る方法があります。
ただ、今年について言えば、間引き運転という対応は、来年以降さらに省エネを積み増しというのは困難です。また、高齢者、障がいがあるなどで足腰の弱い方々のためにバリアフリーの経路を最低1系統は残す、視覚障がい者のためには消灯すると見づらい案内サイン類は点灯するなど、これらの方々(移動制約者)が外出が困難にならないよう、配慮が必要です。
このようなことから、大きな節電を前提とし、今後も節電を進める中で、路面電車や鉄道をはじめとした公共交通へのエネルギー供給が優先的に行われる必要性を感じます。また、来年以降に向けては「暑さの我慢大会」をさらに加速するようなことは難しいと考えられますから、省エネ設備投資を円滑に行い、エネルギー効率を大規模に改善していくしくみづくりが期待されます。
皆さんにおかれましては、省エネ機関としての路面電車や鉄道の意義を再確認し、その電力消費を間引き運転でもいいからと持続不可能な形で減らすのではなく、その活用を増やすことで日本のエネルギー消費効率を上げ、日本全体のエネルギー消費を継続的に減らすものと位置づけ、国民全体でエネルギー問題を議論する上での路面電車や鉄道の役割を考えていただけるとありがたいと思います。(了)
まず、鉄道は省エネ型の乗り物です。人を運ぶエネルギーは、鉄道は車の約10分の1で済みます。そこで、今後は鉄道を大いに活用していくことが環境問題・エネルギー問題の解決の一つになります。
電気を使わないからといって多くの人が鉄道から車に移れば、単純計算でエネルギーを10倍使うことになります。3月は電気だけでなくガソリンが不足しました。計画停電実施当時、鉄道が昼間止まったことが車の利用を増やし、ただでさえ製油所が止まってガソリン不足のところに拍車をかけた側面も否定できません。
夏の節電でも、鉄道の間引き運転で多少の節電になったとしても、仮に乗客が車利用に移り節電した分の10~20倍のエネルギーを使えば、結果的に大きな無駄となります。発電用燃料の値段も上がって、ますます困った事態になるでしょう。
鉄道が車利用の全てに取って代わることはできませんが、都市部など鉄道の有利なところでは鉄道の利用を増やし、トータルでエネルギーを減らし、環境負荷と社会的損失を減らしていくことが大切です。
次に、鉄道は、大気汚染や温暖化の原因物質や熱の排出が、車と比較して非常に少ないことも利点です。
現況の車の過度な利用は、都市部では大気汚染公害の原因になっています。石油消費は温暖化を加速し、その被害は徐々にあらわれ将来世代を圧迫します。また、車の排熱はヒートアイランドの原因になります。環境省調査では、原因の4分の1は車です。ヒートアイランドは将来の温暖化の被害を先取りする形で突発・局地的な集中豪雨など不安定な気候をもたらし、私たち都市住民に現実に被害をもたらしています。
さらに、車の利用増は渋滞の原因になるとともに、車利用者自身にとって時間的・金銭的負担増にもなります。
路面電車や鉄道が使っている電気は、質の高いエネルギーです。現状では、発電所の発電ロスの大きさが(車のエネルギーロスほ
ど大きくないものの)無視できませんが*3、様々なエネルギーを選べるのが利点です。石油等のように近い将来枯渇したり価格が急騰しかねないエネルギー、
石炭や原子力などの環境負荷の大きな燃料でなく、将来は再生可能エネルギーの発電を消費者の側で選ぶこともできます*4。(続く)
*3: 火力発電所では使った燃料のうち約40%が電気になるだけで、残りの約60%は熱として捨てている。原子力発電所はこの割合が約33%とさらに低い。
*4: 欧米のように発送電分離になり、消費側が電気を選べる制度に変わる場合。
2011年3月11日の東日本大震災以降、多くの発電所が停止し、電力不足が懸念されました。電力需要の多い夏を迎える前に火力発電所の多くが復旧し、追加電源もとりつけられ、原子力発電所は徐々に停止しているものの、東京電力では需要予測を上回る電源があります*1。ただ、需給に余裕を持たせるために大口電力需要者むけに電気の使用制限が課せられ、首都圏でも都電・鉄道の運行本数を減らす「間引き運転」が行われています。
これについて、一部には、鉄道が多大な電力を使用しているからであるとの誤解があります。しかし、鉄道の消費する電力は、実際には平常通り運転をしても東京電力管内消費電力の2.1%に過ぎず、都電荒川線・都営地下鉄に至っては0.2%でしかありません*2。
夏のピーク電力を削減するにあたって、鉄道は重点ではありません。それだけでなく、鉄道の活用は、夏のピーク電力削減と共通に取り組 まれる環境やエネルギー問題の解決に大きく貢献します。今年や来年の夏のピーク電力削減は、温暖化・大気汚染などの環境問題、資源枯渇対応やエネルギー安全保障などエネルギー問題への対応で第一歩になりますし、共通の対策で対応できます。その際に、輸送において、交通量を増やさないように注意しながら、鉄道の割合を増やし、車の割合を減らしていくことが重要です。(続く)
*1: 東京電力の7/28発表。なお、7/29の政府「エネルギー・環境会議」は、東京電力自体の最大電力予測ではなく昨年猛暑の際の需要になることを前提に、原発が止まると「電力不足」としているが、NGOなどは、原発が止まっても電力需給には余裕があるとしている。
*2:2009年度の1編成の消費電力データより推定。
それでは、2011年の「都電サミット」、パネリストの発言集です。
(なお、聞きかじりのため「」内は正確ではない場合もあるかもしれませんが、その節は話半分と受け止めていただき、ご容赦のほど願います。)
◇都電荒川線についての評価
「交通局は地下鉄もバスも運営しているが、地域との密接度がこれほど強い交通機関は他に少ないのではないか」(東京都・野澤交通局長)
「都電は環境にやさしく、身障者、高齢者にもやさしい、バスと電車の良いところを併せ持った交通機関。都電のPRを4区としても、もっとやっていければ」 (北区・花川区長)
◇夢を語る
「全線、軌道内の芝生化をお願いしたい。全国緑化キャンペーンが数年後東京の番になるので、それに合わせてぜひやってただきたい」 (荒川区・西川区長)
「軌道内の芝生化は周辺への緑のインパクトは強い。(荒川線軌道敷脇に計画されている)補助81号線の整備に合わせて実現させたい」 (豊島区・高野区長)
「都市で緑を増やすために、芝生軌道は大賛成。屋上緑化などと同じような、いろいろな手法を活用しながらやっていただきたい」 (新宿区・中山区長)
「荒川線の写真、絵画のコンクールを交通局プラス4区でやりたい」 (荒川区・西川区長)
◇都電荒川線の延伸について
「(三ノ輪橋方面から)浅草、東京スカイツリーあたりまで延ばしたい」 (荒川区・西川区長、北区・花川区長)
「(早稲田方面から)神宮外苑まで延びたら、野球観戦にも良い」 (北区・花川区長)
「池袋までの延伸については地元中心の運動もあるが、現状では難しいところ。とりあえず池袋駅東口からサンシャインシティまでの循環線を、都電とつながりの持てるかたちで、豊島区の力で実現させたい」 (豊島区・高野区長)
「荒川線は長期的に見て、乗客が減る傾向であってはいけない。乗客を増やし路線を持続させるために、ターミナルとして新宿区内では高田馬場、新宿、それと池袋に繋げてはどうか。また、区議会で飯田橋まで延ばしてはどうかという質問もあった」 (新宿区・中山区長)
◇今後について
「まずは夢を語らないとその事業は発展しないと感じている。今日の話は、沿線4区とお互いに知恵を出せば乗り越えられるものばかり。沿線4区と連携していきたい。ただ、延伸の話は、交通機関としてはリンケージが悪いと言うのは事実で、もっと工夫をしなければならないが、交通局単体では荷が重いというのが正直なところ。しかし都電は東京の大きな遺産と考え、引き続き頑張っていきたい」 (東京都・野澤交通局長)
「サミットは5年ぶりだが、これからは毎年やったらどうかという意見、また、区民レベルで交流をと言う意見があった。実現を期待したい」 (青山氏)
以上、パネルディスカッションは従来から思うと、かなり踏み込んだお話しもあり、今後に向け期待が持てる内容でした。今回はクジ運もありましたが、当会としては、これからもこうした機会をとらえ、都電をはじめとした、路面公共交通を活かしたまちづくりの発展に寄与すべく、情報収集活動も積極的に続けていきたいと考えています。(了)
先の7月24日に、当会会員4名で首記催事に出席して参りましたので、皆様に、簡単にご報告したく思います。
会場は都電大塚駅前停留場から程近い「南大塚ホール」、参加定員は300名とのことでしたが、約1600名の応募の中、幸運にも抽選を通り出席することができました。
◇都電サミット開催(東京都交通局サイトより)
リンクにもありますように、サミットは2部構成で、第1部は都電荒川線沿線4区(荒川区、北区、豊島区、新宿区)の区長と、東京都交通局長、コーディネーターの青山やすし氏(元東京都副知事、現明治大学大学院教授)によるパネルディスカッション、第2部はタレントのなぎら健壱氏による、荒川線沿線のスライド映写を交えたトークショーと、硬軟織り交ぜた内容でした。
来場者は、なぎら氏の出演効果もあったのでしょうか「交通まちづくり」関係の催事としては珍しく(?)女性の姿もかなり見受けられたのが印象的でした。
ただ、当会として注目したのはやはり第1部。果たして、パネルディスカッションは都電の今後を占う、当会の活動にとって示唆に富む内容となりました。次の稿にて、第1部で印象に残った発言(要約)を並べてみましたので、ご覧いただければと思います。(続く)
春らしい穏やかな陽気が続いています。当会2010年度の主な活動を報告いたします。
(年度始めの総会や毎月の例会については省略します。)
・5/9 早稲田〜高田馬場〜新宿まち歩き会
・6月 2010年参院選交通政策アンケート
(「池袋の路面電車とまちづくりの会」
「NPO法人路面電車と大森の未来を考える会」と共同で実施)
・7/25 日曜勉強会(夏期)
・9/10 スマイルアクセス・プロジェクト番外篇
(「子育てグッズ&ライフ研究会」
「環境NGOエコ・クリエーターズ・クラブ」と共同で実施)
・9/23 横浜カーフリーデー2010に協力
・11/27 第5回 人と環境に優しい交通をめざす全国大会in岡山に参加(論文発表)
・12/5 三ノ輪橋〜浅草〜上野まち歩き会
・2/6 日曜勉強会(冬期)
・3月 2011年都知事選アンケート
(「池袋の路面電車とまちづくりの会」
「NPO法人路面電車と大森の未来を考える会」と共同で実施)
去年に、「年間を通じてのペースは落とさず、且つ余裕を持って活動にあたること」を課題に挙げましたが、その目標が達成できたかと言えば、正直申しあげて50%の達成率といったところです。今年度も前半は特に忙しくなりそうですが、ますます頑張っていこうと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。
先日の東日本大震災により、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆さまにお見舞いを申し上げます。
さて、2011年の都知事選もせまってまいりました。「池袋の路面電車とまちづくりの会」、「NPO法人 路面電車と大森の未来を考える会」と「都電網研究会」ではこの度、共同で東京都内における路面電車(路面公共交通)について、交通政策アンケート(全6問)を次の主要な候補者にとりました。
石原慎太郎氏/小池晃氏/東国原英夫氏/渡辺美樹氏
そこで、アンケートの質問と各候補者からの回答を特設ページにて到着順に掲載していきます。基本的に原文ママです。 ご回答くださった各候補者の皆さん、ご協力ありがとうございました。
連絡事務局:都電網研究会
スマイルアクセス・プロジェクト番外篇(他団体との連携企画)として、
9月10日(金)にイベントを行います。詳しくは、以下をご覧下さい。
<子育てグッズ&ライフ研究会×環境NGOエコ・クリエーターズ・クラブ×
都電網研究会 連携企画>
幼児2人同乗用自転車試乗会+スマイルアクセス・プロジェクト番外篇
荒川線に乗って、幼児2人同乗用自転車に乗りに行こー!
昨年7月に販売開始された新型の「幼児2人同乗自転車」。
乗り心地はどうなの?本当に安全なの?
これから子どもを乗せる自転車をどうしようか悩んでいる、ママ・パパ!
一度試乗してみませんか?
対象:乳幼児の親子(先着20組)
日時:2010年9月10日(金)午前10時〜12時
集合場所:都電荒川線・王子駅前停留場三ノ輪橋方面のりば(10時集合)
参加費:1組100円
●スケジュール●
10:00都電荒川線・王子駅前停留場三ノ輪橋方面のりば集合
10:30荒川線貸し切り電車に乗車
乗車中に、「正しい3人乗り自転車の選び方、乗り方、お手入れの
仕方」勉強会(約20分)。
11:00荒川二丁目停留場で降車、荒川自然公園交通園で1時間の試乗会。
12:00現地で解散(アンケートにお答えいただきます)
●雨天時は状況を見ながら試乗いたします。
●ベビーカーでの参加も歓迎です。(ベビーカーで来られる予定の方は申し込み
時にご申告ください)
●当日の画像記録等は共催団体のサイト等から発表することもありますので、
あらかじめご了承ください。
●イベント中、関係各所での禁煙にご協力ください。
申し込みは・・・
参加者氏名、お子さんの氏名、年齢、連絡先(電話)を明記の上、メールで
お申し込み下さい。
メールアドレス kosodate_ken@pg8.so-net.ne.jp ホームページの「メール」
からも申し込めます。申し込み締め切り9月9日(木)
主催:子育てグッズ&ライフ研究会
http://www012.upp.so-net.ne.jp/kosodateken/
共催:環境NGOエコ・クリエーターズ・クラブ、都電網研究会
今度の参院選に合わせ、「池袋の路面電車とまちづくりの会」、「NPO法人 路面電車と大森の未来を考える会」と「都電網研究会」では共同で、主に日本の大都市における路面電車(路面公共交通)について、交通政策アンケート(全4問)を、政党要件を満たす次の各党にとりました。
民主党/国民新党/自由民主党/公明党/日本共産党/社会民主党/みんなの党/新党改革/たちあがれ日本/新党日本
アンケートの送付は2010年6月15日、回答期限を6月19日としました。
とり急ぎ、アンケート質問と各党からの回答のみ特設ページにて到着順に、期限を過ぎて到着した回答も全て掲載していきます。基本的に原文ママ、機種依存文字のみ替えることとしました。
ご回答くださった各党の皆さん、ご協力ありがとうございました。